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クリニックのSEO対策|検索クエリから更新対象を選ぶ
院のサイトにコラムや診療ページが少しずつ増えてくると、「次はどれを直せばいいのだろう」と迷いやすくなります。新しい記事を書くべきか、古いページを直すべきか。判断の材料がないまま時間だけが過ぎていくなら、それは努力が足りないからではなく、見るべき数字の組み合わせがまだ決まっていないだけかもしれません。
おすすめは、Search Console(Googleが提供する、自分のサイトがどんな言葉で検索結果に出たかを確認できるツール)で、「検索された言葉」と「そのとき表示されたページ」をセットで見ることです。言葉に対してページの答えが足りない組み合わせから直していけば、新しい記事を足す前に、いまあるページの不足を埋められます。
この記事は、サイトを立ち上げるときの構成づくりではなく、公開後に「どこから手を入れるか」を決める作業に絞ってお話しします。
この記事の内容
ページの数字だけでは、なぜ直す場所が分からないのか
ページごとのアクセス数だけを見ていると、読む人が何を知りたくて来たのかが見えません。たとえば胃カメラ検査の流れを説明したページが、「当日の食事」を知りたい人の言葉で表示されていたとします。食事の注意が本文の下のほうにしかなければ、探していた答えはページの中で見つけにくくなっています。
反対に、言葉とページの内容がきちんと合っているのにクリックが少ないなら、本文より先に、検索結果に出るタイトルや説明文を見直すほうが近道になることもあります。同じ「数字が伸びない」でも、言葉と並べて初めて原因の当たりがつく、というわけです。
GoogleはAI検索機能に関する公式ガイドで、AIを使った検索機能にも従来のSEOの基本が引き続き当てはまり、読む人にとって独自で役に立つ内容が大切だと説明しています。院内で実際に受ける質問や、受診前に確かめたくなる事柄を本文に反映するのは、この考え方に沿った更新です。ただし、特定の更新で順位や予約が増えると約束できるものではありません。
図で整理:実行する3つのステップ
- 言葉とページを書き出す
Search Consoleで同じ長さの期間を決め、検索された言葉と表示されたページを組にして、表示回数・クリック数・平均掲載順位を書き出す
- 答えがあるか確かめる
ページを開き、その言葉で探した人の問いに本文の上のほうで答えているかを見て、見分け方の表からタイトル修正・節の追加・役割整理などの候補を決める
- 変更を書き残し再確認
変えた箇所・理由・確認した人・公開日をメモし、次回は同じ長さの期間で更新前と並べて見る
直すページを選ぶ3つのステップ
1. 検索された言葉とページを書き出す
Search Consoleの検索結果のレポートで期間を決め、検索された言葉(クエリ)と表示されたページを確認します。表示回数、クリック数、平均掲載順位を表計算ソフトなどに写し、同じページに複数の言葉があれば行を分けておきます。比べる期間は毎回同じ長さにそろえると、前後の比較がしやすくなります。画面の名称や項目は変わることがあるため、操作の前にGoogleの公式ヘルプで今の表示を確かめておくと安心です。
2. ページを開いて、答えがあるか確かめる
書き出した組み合わせごとにページを開き、「その言葉で探した人の問いに、本文の上のほうで答えているか」を見ます。症状名、検査名、費用、予約方法など、言葉に含まれている要素が本文にあるかどうかが手がかりです。医療に関する説明を書き足すときは、公開前に公式資料の該当箇所を確認するひと手間を必ず挟みましょう。
3. 何を変えたかを書き残し、次に見る日を決める
変えたページ、変えた箇所、理由、内容を確認した人、公開日をメモしておきます。記録がないと、あとで数字が動いたときに、どの変更と並べて見ればよいか分からなくなるからです。次に確認する日も、このときに決めておくことをおすすめします。
見えた状態から、足りないものを見分ける
次の表は、組み合わせを見たときの考え方の目安です。決まった数値の基準はないので、自院のページ同士で比べて判断してみてください。
| 見えた状態 | 考えられる不足 | 更新の候補 |
|---|---|---|
| 表示はあるがクリックが少ない | 検索結果で内容が伝わっていない | タイトルと説明文に、その言葉への答えを入れる |
| 想定外の言葉で表示されている | 本文にその問いへの答えがない | 該当する節か、よくある質問を追加する |
| 掲載順位が伸び悩んでいる | 説明の具体性や根拠が足りない | 手順、受診前の準備、出典、更新日を補う |
| 同じ言葉で複数ページが表示される | ページの役割が重なっている | 役割を整理し、内部リンクで片方へ案内する |
| 表示がほとんどない | 検索に登録されていない、または設計の問題の可能性 | 更新より先に公開状態とサイト構成を確認する |
どの更新でも、記事末尾の診療時間や予約方法への案内が最新か、関連ページへのリンクが切れていないかもあわせて見ておきましょう。
記録の書き方の例
形式をイメージしていただくための仮の例で、実際の数値や実績ではありません。
- ページ:胃カメラ検査の流れ
- 検索された言葉:胃カメラ 当日 食事
- 気づいたこと:前日・当日の食事の案内が本文の下にしかない
- 変えた内容:冒頭に検査前の食事の注意を短くまとめ、よくある質問を1件追加
- 確認した人:医学的な内容は院長、予約案内は受付
- 次に見ること:同じ長さの期間で、表示とクリックを更新前と並べる
患者さんの質問をもとに書き足す場合は、個人が特定できる情報は書かず、質問の内容だけを残します。
今日できることと、次に読みたい記事
まずは気になっているページを1つ選び、Search Consoleでそのページが表示された言葉を3つほど書き出すところから始めてみましょう。そのうえでページを開き、上のほうに答えがあるかを見るだけでも、次に直す場所が見えてきます。
見比べてみて、ページの役割そのものが重なっていると分かったら、部分的な更新ではなく構成の見直しが必要です。診療案内と説明記事をどう分けるかはクリニックSEOの設計|診療ページとコラムの役割を分けるで整理しています。また、治療や費用の説明を書き足す前の表現の確かめ方は、医療広告の確認手順の記事で、資料の探し方や迷ったときに保留する進め方とあわせて説明しています。
検索意図の調査や内部リンク、クロールやインデックスといった技術面の点検をどう分担するか整理しきれない場合は、エッセンスクライアントのSEO対策・AIO対策の支援内容をご覧のうえ、お気軽にご相談ください。
参照資料・本文の確認日:2026年10月11日