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集客の全体設計

美容医療マーケティング|90日で改善を検証する計画の立て方

エッセンスクライアント 編集部 公開 2026.09.29 更新 2026.10.11

集客の全体設計の進め方を3段階で整理した図
施策を考えるときの基本の流れ。具体的な手順は本文で解説します。

美容医療の集患で「90日で結果を出してほしい」と任されると、まず「CPAを下げます」と言いたくなるかもしれません。CPAとは、予約などを1件得るのにかかった広告費のことです。ただ、90日でCPAが下がるとは誰にも約束できません。

そこで現実的なのは、90日後に「何が効いて、何が効かなかったか」を数字で説明できる状態を作ることです。この記事では、1か月目に今の数字を基準として残し、2か月目にひとつだけ試し、3か月目に最初に決めた条件で続けるかを決める、という流れで計画を組みます。

以下は公式情報ではなく、編集部からの運用のおすすめです。評価するのは医療施術ではなく、広告や予約連絡などのマーケティング施策に限っています。

この記事の内容

変えるのは一か月にひとつだけ、が向いている理由

たとえば同じ月に広告文、LP、予約確認の連絡、予算をまとめて変えたとします。翌月に来院が増えても、どれが効いたのか分かりません。次に何を続ければよいかも決められなくなります。

広告側の事情もあります。Google広告の案内では、スマート自動入札には標準で7〜14日の学習期間があり、その間に予算や目標を頻繁に変えると学習がやり直しになり、最適化が遅れる可能性があるとされています(Google広告ヘルプ:コンバージョン測定について)。試す月は、変える場所と変える日を先に決め、それ以外は動かさないほうが結果を読みやすくなります。

図で整理:実行する3つのステップ

  1. 1か月目:今の数字を基準として残す

    反響1件あたりの広告費・予約率・来院率・成約率の数え方を決め、受付できる枠と変更した日とともに月ごとの実測値を記録する

  2. 2か月目:ひとつだけ試す

    見る指標をひとつ選び、変えるもの・変えないもの・判断の条件と件数の下限を始める前に書き出してから施策を実施する

  3. 3か月目:決めた条件で判断する

    事前の条件だけで継続・保留・見送り・判定不能・無効を決め、院内手順として定着させるか、やり直すかを選ぶ

本文の手順を要約した図です。実績を示すデータではありません。

1か月目:今の数字を「基準」として残す

まずは広告費から契約までの流れを、次の4つの段階に分けて月ごとに記録してみましょう。

  • 反響1件あたりの広告費
  • 予約率
  • 来院率
  • 成約率

数字を並べる前に、それぞれ何で割るのか、どの期間を数えるのか、重複予約やキャンセルをどう扱うのかを決めておくことをおすすめします。途中で数え方が変わると、3か月目に比べられなくなるからです。数え方の決め方は、検索・予約・来院の定義を揃える記事で、指標ごとに意味を書き出す形で説明しています。

もうひとつ知っておきたいのは、Google広告のコンバージョンには、ウェブ上の申し込み、電話、オフラインデータの取り込みなど複数の種類があることです(同ヘルプ)。そのため、管理画面の件数と院内の予約表の件数がずれることがあります。ずれた件数と、考えられる理由も基準と一緒にメモしておきましょう。同じ期間で両方の数字を並べて確かめる表は、予約CPAと来院CPAを突き合わせる記事で扱っています。

あわせて、月ごとの受付できる枠と、広告・LP・院内対応をいつ変えたかの記録も残します。集計は件数だけにし、患者さまの氏名や連絡先は計画表に入れません。

2か月目:試すことをひとつに絞って書き出す

1か月目の記録から、いちばん気になる段階をひとつ選び、試す内容を書き出します。下の表は記入例で、数値はあえて入れていません。実際には自院の1か月目の数字を書き写します。

項目 記入例
見る指標 来院率
基準の数字 1か月目の実測値を書き写す
仮説 予約確認の連絡に当日の流れと費用の案内を加えると、予約後の不安が減り来院率が上がる
変えるもの 予約確認の連絡文面のみ
変えないもの 広告予算、入札目標、LP、受付枠
判断の条件 基準との差の目安と、判断に必要な予約件数の下限を始める前に決める
担当・期限 文面作成、院内確認、配信開始日のそれぞれの担当と日付

連絡文面に施術や費用の説明を含める場合は、医療広告に関する一次資料と院内の確認手順に沿って内容を確定させてから使います。

3か月目:最初に決めた条件で続けるかを決める

判断は、2か月目を始める前に決めた条件だけで行います。季節や競合の動きも数字に影響するので、結果は「この条件では改善が見られた」という記録として扱い、原因だと言い切らないのが安全です。

結果 判断 次の一手
見る指標が条件を満たし、他の段階も悪くなっていない 継続 院内の手順として定着させ、次の仮説へ進む
見る指標は良くなったが、別の段階が悪くなった 保留 悪くなった段階の原因を確かめてから判断し直す
変化が条件に届かない 見送り 元に戻すか、期間延長を1回だけ認める
件数が下限に届かない 判定不能 集計期間を延ばし、判断を先送りする
期間中に予定外の変更があった 無効 変更の記録を残し、条件を揃えてやり直す

「見送り」や「判定不能」も失敗ではありません。次に何を試すかを絞るための大事な記録になります。

今日できる一歩

まずは今月の数字について、指標の数え方、受付できる枠、変更した日の3つを1枚のシートにまとめるところから始めてみましょう。それがそのまま1か月目の基準になります。

どの段階を選べばよいか迷う、広告の数字と予約・来院の数字がうまくつながらない、という場合は、エッセンスクライアントのクリニック向け広告運用代行にご相談ください。美容医療・保険診療の特性を踏まえ、予約・来院・売上を基準にしたレポーティングにも対応しています。

参照資料・本文の確認日:2026年10月11日

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