SNS・Instagram
美容クリニックのSNS運用|素材・担当・締切を揃える方法
今月こそ週2本と決めたのに、気づけば下書きが何本も溜まったまま。院長に送った確認依頼はチャットの奥に沈み、撮影もいつの間にか後回し。美容クリニックでSNSを兼任していると、こうした状態に陥りやすいものです。
投稿が止まるのは、ネタが思いつかないからとは限りません。多くの場合、「素材が揃っていない」「院内の確認が返ってこない」「次に誰が動くか決まっていない」のどれかで待ちが生まれています。まず止まっている投稿をこの3つに分け、素材・担当・締切を1枚の表で見られるようにすると、兼任でも次の作業が見えてきます。
ここで紹介するのは編集部がおすすめする運用の進め方で、特定の投稿方法で表示や予約が増えることを示すものではありません。
この記事の内容
止まっている投稿を3つに分けてみましょう
「忙しくて投稿できない」とまとめてしまうと、何から手をつければよいか決まりません。下書きを1本ずつ見て、どこで止まっているかを確かめるところから始めてみましょう。
- 素材不足:写真や動画がない、使ってよいか分からない、撮影の機会がない。最初に決めたいのは撮影日と、使ってよい素材の範囲です。
- 確認待ち:院長や医師への依頼がチャットに埋もれている。誰が確認するか、いつまでに返すか、直しをどう戻すかを決めます。
- 担当不明:企画・文章・投稿の担い手があいまいで、誰も着手しない。工程ごとの担当者と、休んだときの代わりの人を決めます。
分け方に迷ったら、「担当者が休んだ日に、別の人が予定どおり1本公開できるか」を考えてみてください。難しいと感じるなら、素材の置き場所や確認の進み具合が、担当者の頭の中だけにある可能性があります。
図で整理:実行する3つのステップ
- 止まった原因を分ける
止まっている投稿を1本ずつ見て、素材不足・確認待ち・担当不明のどれかに分け、最初に決めること(撮影日、確認者と期限、工程の担当)を特定する
- 投稿台帳に記録する
1投稿1行で、ネタ・形式・素材と利用条件・状態・担当と確認者・締切・公開日を同じ行に書き、誰でも進み具合が分かるようにする
- 役割と締切を決めて見直す
公開日から工程ごとの締切を逆算し、確認に使った資料を記録したうえで、月に一度、段階別の数字と止まった理由を振り返り次月の工程・担当に反映する
1投稿を1行に書くと、素材と確認の状況が一緒に見えます
頭の中の情報を外に出すために、投稿台帳(1投稿を1行で書く一覧表)をつくることをおすすめします。スプレッドシートでもNotionでも構いません。大切なのは、素材と確認の状況を同じ行で見られることです。1行には次の内容を書きます。
- ネタ:カウンセリングやDMでよく出る質問をそのまま書く
- 形式:フィード/リール/ストーリーズ
- 素材:必要なカットと、撮影済みかどうか
- 素材の利用条件:スタッフや院内の撮影で同意を得た範囲、使える期間
- 状態:企画中/下書き/確認依頼/差し戻し/承認済/公開済
- 担当・確認者・締切・公開日
たとえば「施術当日の流れ」をリールにするなら、素材は院内動線と受付の動画(撮影済)、状態は確認依頼、担当は受付スタッフ、確認者は院長、と1行で分かります。この例の内容は仮のものです。
素材は投稿のたびに撮るより、月1回など撮影日を決めて、医師の解説カット、手元や機器、院内動線、スタッフの案内をまとめて撮ると「素材」欄が埋まりやすくなります。1回の撮影素材をフィード・リール・ストーリーズへ形を変えて使う前提にすると、撮影の負担も抑えられます。
公開日から逆算して、誰がいつ動くかを決めましょう
確認待ちで止まるのは、返事の期限が決まっていないことが一因です。工程ごとに担当を1人ずつ置き、公開日から締切を逆算してみましょう。日数は編集部の運用例なので、院内の確認体制に合わせて調整してください。
| 工程 | 担当の例 | 締切の例(公開日をD日) |
|---|---|---|
| ネタ選定・素材確定 | SNS担当 | D-7 |
| 文章・編集の下書き | SNS担当または制作者 | D-5 |
| 院内確認の依頼 | SNS担当→院長・医師 | D-4 |
| 確認の返答 | 院長・医師 | D-2 |
| 公開・コメント確認 | 投稿担当と代行者 | D日 |
期限を過ぎたときに「公開日を動かす」か「承認済みの別の投稿に差し替える」かを先に決めておくと、待ち続ける状態を避けられます。
医療に関する投稿は、医療広告規制に照らした確認が必要になる場合があります。確認の拠りどころは、厚生労働省の医療法における病院等の広告規制についてのページに掲載されている医療広告等ガイドライン、Q&A、事例解説書などです。同じページに自治体の医療広告相談窓口一覧もあります。表に「どの資料で確認したか」を書く欄を設け、迷う表現は公開を保留して、これらの資料や窓口で確かめることをおすすめします。
差し戻しから公開版までの直しの記録を残したい場合は、美容医療の広告表現チェック|修正履歴を残す運用表が、案件ごとの修正履歴の残し方を扱っています。
月に一度、止まった理由を振り返りましょう
投稿本数だけで評価すると、どこを直せばよいか見えにくくなります。インサイトなどで取得できる数字を、表示、プロフィールへの移動、リンククリック、問い合わせのように段階に分けて書き留めてみましょう。ただし数字の変化が特定の投稿によるものとは言い切れないため、「次月に試すことを1つ決める」くらいにとどめるのがおすすめです。
- 予定どおり公開できた本数と、止まった投稿の理由(素材/確認/担当)
- 段階ごとの数字と、前月から変わった点
- コメントや質問から増えたネタ
- 次月に変える工程・担当・締切
プロフィールから予約ページまでの道筋を見直したくなったら、美容クリニックのInstagram|プロフィールから予約までの5手順で、保存後に比べられる情報や予約URLの確かめ方を確認できます。
今日できる一歩は、止まっている下書きを開いて、素材・確認・担当のどれで止まっているかを1本ずつメモすることです。撮影や制作の担い手が院内で足りない、役割の分け方が決めきれないという場合は、エッセンスクライアントにご相談ください。クリニック向けInstagram運用代行では、フィード・リール・ストーリーズの制作・運用や撮影ディレクションを支援しています。外部に頼んでも素材の提供と院内の確認は残るため、今回の表を下書きのままでもお持ちいただくと、話が進めやすくなります。
参照資料・本文の確認日:2026年10月11日