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集客の全体設計

クリニックのWebマーケティング|チャネルをつなぐ7段階

エッセンスクライアント 編集部 公開 2026.09.25 更新 2026.10.11

集客の全体設計の進め方を3段階で整理した図
施策を考えるときの基本の流れ。具体的な手順は本文で解説します。

Instagramで「土曜午後も診療しています」と告知したのに、予約画面を開くと土曜午後の枠が表示されない。ホームページの診療時間は先月のまま。こうしたずれは、検索、Googleマップ、Instagram、ホームページ、予約システムを別々の人が担当していると起こりやすく、しかも誰の持ち場で起きているのかが見えにくくなります。

ここで一緒に確認したいのは、検索やSNSから予約・来院まで、どの段階で情報や記録が途切れているかです。7段階の流れを並べ、入口ごとの記録を月次の見直しにつなげます。ページ制作の依頼や公開までの進行管理は、別の記事で詳しく紹介しています。

それぞれの担当者は自分の作業をきちんと進めています。だからこそ、媒体ごとに施策を足す前に、患者さんが通る道を最初から最後まで一度並べてみることをおすすめします。具体的には、①患者の問い、②検索・SNSの接点、③記事・診療案内、④予約、⑤受付、⑥匿名集計、⑦見直し、の7段階を1枚の表にし、段階ごとに担当者と「次の段階へ渡すもの」を決めます。

この記事の内容

媒体ごとに頑張っているのに、予約でつまずくのはなぜか

媒体別に動いていると、目に入るのは自分の担当範囲の数字です。SNS担当は投稿の反応を、Web担当はページの閲覧を、受付は電話の数を見ています。その結果、「投稿は続いているのに予約画面に進んでいない」「予約は入るのに受付の枠と合わない」といったずれが、担当者どうしの境目に落ちてしまいます。

7段階を左から右へ並べると、各担当者が自分の作業の前に誰がいて、後に誰がいるのかを確かめられます。この表は施策の優先順位を決めるためのものではなく、段階から段階へ案内がきちんと渡っているかを点検するための道具です。

図で整理:実行する3つのステップ

  1. 問いと接点を並べる

    ①患者の問いと②検索・SNSで出会う場所を表の左側に書き出す

  2. 案内・予約・受付をつなぐ

    ③診療案内のURL、④予約の入口、⑤受付可能枠をスマートフォンで実際に開いて確かめる

  3. 匿名集計で見直す

    ⑥経路を件数だけで集計し、⑦月1か所の変更と変更日を記録する

本文の手順を要約した図です。実績を示すデータではありません。

7段階を1枚の表に並べてみる

次の表は編集部が作った仮の記入例です。特定の医院の実績ではありません。院内の実際の担当に置き換えて使ってみてください。

段階 決めること 担当の例 次へ渡すもの(仮の例)
①患者の問い 来院前に多い質問 受付・院長 「土曜午後に受診できるか」などの質問一覧
②検索・SNSの接点 その問いに出会う場所 Web担当・SNS担当 Googleマップ、検索結果、ストーリーズの告知
③記事・診療案内 答えを載せるページ Web担当・制作会社 診療時間、初診の流れ、よくある質問のURL
④予約 予約方法と入口 事務長 Web予約画面のURLと電話番号
⑤受付 受け入れられる枠と対応 受付リーダー 曜日別の受付可能枠、電話での案内文
⑥匿名集計 経路を件数で数える方法 事務長 月別・経路別の件数表
⑦見直し 翌月に直す1か所 院長・事務長 変更内容と変更日の記録

SNSの投稿で予約を案内する場合は、プロフィールからサイトや予約先へ進む道筋も③と④の欄に書き込んでおきます。患者さんがどの画面からどこへ進むのかを、担当者全員が同じ表で見られる状態にしておくと、冒頭のような告知と予約枠のずれにも気づきやすくなります。

予約・受付・数え方をつなぐときの確かめどころ

④予約は、表に書いたURLが本当につながっているかを、スマートフォンで実際に触って確かめるのが近道です。たとえば次の点を見てみましょう。

  • 診療案内のページから予約画面へ直接進めるか
  • 電話番号がタップで発信できる tel: リンクになっているか(画像で載せた番号はタップできません)
  • 「Web予約」「電話する」のボタンが、画面下部など見つけやすい位置にあるか
  • Googleビジネスプロフィールの予約リンクが、トップページではなく予約画面を指しているか

広告を使う場合は、広告の管理画面で数える成果と、受付で確かめる来院を分けて考えます。Google広告のヘルプでは、購入・登録・電話問い合わせなど、広告主が価値があると判断した目標をコンバージョン(広告で数える成果)として選ぶと説明されています。測定する場所も、ウェブサイト、通話、オフラインなどの種類に分かれています(Google 広告ヘルプ「コンバージョン測定について」)。広告上の「予約完了」と受付で確かめた「来院」は、表の中で別々の行に書いておくと混ざりません。

⑥匿名集計は、問診票や受付で「当院を何でお知りになりましたか」と1問だけ尋ねるところから始められます。選択肢は、Google検索、Googleマップ、SNS、知人の紹介、通りがかり、その他、といった形が一例です。集計表には件数だけを書き、氏名や症状は入れないことをおすすめします。個人の情報を集計に持ち込まないための工夫です。

月に一度、どこを直すかを決める

表ができたら、月に一度、数字の様子を見て直す段階を選びます。次の判断表を目安にしてみてください。

見えている状態 確かめる段階 次にやること
表示はあるが案内ページがあまり読まれていない ②③ ①の問いとページの見出しが合っているかを見る
案内ページは読まれているが予約画面に進まない ③④ 予約ボタンの位置とリンク先をスマートフォンで試す
予約は入るが受付枠と合わない ⑤ 案内に載せた受付時間と実際の枠を並べて比べる
経路アンケートで「その他」が多い ⑥ 選択肢の分け方を見直す

変更は1か月に1か所に絞り、変更日を⑦に書き残しておきます。そうしておくと、数字が動いたときに前後を比べやすくなります。季節で受診の傾向が変わる診療科では、前月ではなく前年の同じ月と比べるほうが自然です。ただし、数字の変化をその変更だけの効果と言い切ることはできません。

また、広告や院内掲示の表現を決めるときは、医療広告に関する一次資料を別途確かめる必要があります。進め方は医療広告の確認手順|原典・掲載表現・判断記録を揃えるで紹介しています。

今日できる一歩と、次に読むとよい記事

まずは表の①に、受付でよく聞かれる質問を5つほど書き出すところから始めてみましょう。問いが並ぶと、②でどこに出会うか、③でどのページが答えるかが自然に埋まっていきます。

⑥の集計で「予約」と「来院」の数え方が担当者ごとに違うと感じたら、クリニック集客の数字|検索・予約・来院の定義を揃えるが、何を何件として数えるか、対象期間をどうするかを揃える助けになります。④予約で止まっている理由が、流入の少なさ・案内の不足・フォームの不具合・受付枠の不足のどれなのか分からない場合は、クリニックのWeb集患|予約導線の離脱を切り分ける表で切り分け方を詳しく扱っています。

広告、LP、LINE、計測まで含めた導線をどう組み立てるか、院内だけでは整理しきれない部分があれば、エッセンスクライアントにご相談ください。クリニック向けの支援内容はサービス一覧でご覧いただけます。

参照資料・本文の確認日:2026年10月11日

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