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集客の全体設計

クリニックのWeb集患|予約導線の離脱を切り分ける表

エッセンスクライアント 編集部 公開 2026.09.25 更新 2026.10.11

集客の全体設計の進め方を3段階で整理した図
施策を考えるときの基本の流れ。具体的な手順は本文で解説します。

ホームページは見られているのに、Webからの初診予約が思うように増えない。院長から「足りないページを作ったほうがいいのでは」と言われても、何から手を付ければよいか迷ってしまう。サイト改善を任された方には、そんな場面があるかもしれません。

このようなときは、「何を足すか」よりも先に「どこで人が止まっているか」を確かめるのがおすすめです。止まる場所は、大きく流入不足・案内不足・フォーム障害・受付枠不足の4つに分けられます。同じ期間の数字と、スマートフォンでの実際の操作を見比べます。そのうえで、いちばん落ちている所を一つ選び、直せる担当の方へ渡します。この順で進めると、原因に合わない広告やページ追加を避けやすくなります。

この記事の内容

なぜ「何を足すか」から考えるとずれやすいのか

たとえば、予約フォームの送信ボタンがスマートフォンの画面外に隠れていたとします。この状態で広告を増やしても、フォームの手前で止まる人が増えるだけです。

反対に、希望日時の枠がすでに埋まっていれば、案内をどれだけ丁寧にしても予約はできません。見えている症状は同じ「予約が増えない」でも、効く手当ては止まっている場所によってまったく違います。

図で整理:実行する3つのステップ

  1. 期間と数え方をそろえる

    対象期間を一つに決め、予約ページ到達・予約完了・電話タップ・受付で断った件数が何を指すかを書き出す

  2. 段階ごとに数え、スマートフォンで触ってみる

    表示から予約完了までの数を並べて完了率を出し、フォーム送信・電話タップ・診療時間への道筋を実際に操作する

  3. いちばん落ちている区分を担当へ渡す

    流入不足・案内不足・フォーム障害・受付枠不足から一つを選び、根拠の数と確認日・確認者を残して引き継ぐ

本文の手順を要約した図です。実績を示すデータではありません。
患者の流れを段階ごとに絞り込む漏斗のイラスト
検索から予約・受診までを段階に分け、どこで減っているかを確かめる考え方のイメージ

4つの区分で、どこで止まっているかを見分ける表

次の表は、編集部がおすすめする見分け方の型です。症状だけで決めず、「どこを見るか」「何を確かめるか」を並べて書き込めるようにしています。

区分 見える症状 見る場所 確かめること 渡す担当
流入不足 地域名や診療科で探されても、表示やクリックが少ない Search Consoleの表示回数・クリック数、Googleビジネスプロフィールの管理画面 サイトを見る前の段階で数が少ないか SEO・プロフィール担当
案内不足 来訪はあるが、診療内容・診療時間・アクセスのページで止まり、予約ページへ進まない GA4のページ別閲覧数とエンゲージメント 診療ページの閲覧に比べて、予約ページへの到達が少ないか ページ制作担当
フォーム障害 予約ページには来るが完了しない、送信できないという連絡がある 予約完了数÷予約ページ到達数、実機での送信テスト 必須項目、エラー表示、完了画面が実機で正常か フォーム管理者
受付枠不足 完了率は下がっていないが、希望日時が埋まっている、電話で断る件数がある 予約システムの空き枠、受付で断った件数の匿名メモ 枠を増やせない時期に流入だけを増やしていないか 受付・院内責任者

電話予約が多い医院では、電話番号のタップも予約までの道筋の一つとして数えておくと、見落としを減らせます。Google広告を使っている場合、Google広告ヘルプのコンバージョン測定の案内では、サイト上の申し込みに加え、モバイルサイトでの電話番号のクリックなども通話コンバージョンとして測定できると説明されています。コンバージョンとは、広告をきっかけに生まれた申し込みや電話などの成果のことです。

ただ、広告の管理画面に出る数と、院内の予約記録の数は、数え方が同じとは限りません。表には「どの数を使ったか」を一言添えておくと、あとで読み返したときに迷わずに済みます。

3つの段階で、止まっている場所を確かめる

1. 期間と数え方をそろえる

まず対象期間を一つ決め、「予約ページ到達」「予約完了」「電話タップ」「受付で断った件数」がそれぞれ何を指すかを書き出してみましょう。何で割るのか、同じ人の重複をどう扱うのかがずれていると、区分の見立ても誤ってしまいます。数字の決め方から整えたい方は、検索・予約・来院の数字の定義を揃える記事で、割る数・期間・予約と来院の違いの決め方を紹介しています。

2. 段階ごとに数え、スマートフォンで触ってみる

表示、サイト来訪、予約ページ到達、予約完了の順に数を並べます。フォームで止まっていないかは、予約完了数÷予約ページ到達数で出す完了率が手がかりになります。あわせて、ご自身のスマートフォンで患者さんと同じ操作をしてみると、数字だけでは見えない引っかかりに気づけます。

  • 予約フォームの必須項目が、受付に必要な範囲に収まっているか
  • 入力を間違えたときのエラー文が読めて、送信後に完了画面が出るか
  • 電話番号がタップで発信できるか
  • 診療時間・休診日・アクセスに、トップから迷わずたどり着けるか

3. いちばん落ちている区分を一つ選び、担当の方へ渡す

数字と実機で確かめた結果から、落ち込みがいちばん大きい区分を一つ選びます。根拠にした数、確かめた日、確かめた人を表に残し、「渡す担当」の欄の方へ引き継ぎます。複数の区分が怪しく見えても、先に直す一つを決めておくと、直した後の変化を見分けやすくなります。

記入例と、決めつけないための注意

ここからの数値は、説明のための仮の例です。実績や目安ではありません。

この例では、直近4週間で予約ページ到達が120件、予約完了が30件でした。スマートフォンで試すと送信ボタンが画面外に隠れており、流入は前の期間と大きく変わっていません。そこでフォーム障害を優先し、フォーム管理者に修正を依頼して、直した後に同じ手順でもう一度確かめる、という書き方になります。

ただし、完了率が下がったからといって、すぐにフォームの問題と決めつけないことが大切です。空き枠が少ない時期は、希望日時が選べずに離れている可能性もあります。来院される方によっては電話の割合が高く、フォームより電話の導線を先に見るほうがよい場合もあります。数字の変化と予約・来院の因果関係は、この表だけでは言い切れません。

区分が見えたら、今日できる一歩

まずは今日、ご自身のスマートフォンで予約ページを開き、送信の直前まで試してみるところから始めてみませんか。それだけでも、4つのうちどこを疑うかの見当がつくことがあります。

区分が決まったら、誰がいつまでに何を直すかを決める段階に進みます。院内と制作会社の間で作業を進めるときは、院内と制作会社をつなぐ6手順の進行表が、役割分担と進め方の整理に役立ちます。

数字の読み方や区分の見立てに迷う部分が残る場合は、エッセンスクライアントにご相談ください。検索からの流入や広告からの予約導線を一緒に見直す支援として、サービス一覧でSEO対策やクリニック向け広告運用代行の内容を紹介しています。

参照資料・本文の確認日:2026年10月11日

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